MOGOK とは
「MOGOK」とは、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する Ruby が利用できる PaaS サービスです。
Ruby on Rails アプリケーションの開発支援環境と実行環境が用意されています。
heroku のようなものですね。
詳しくは
http://mogok.jp/
以下、2012年1月2日現在の情報です。
サポートする Ruby のバージョンは Ruby 1.8.7、1.9.2。
ストレージは MySQL 5.5.x。
ストレージエンジンは InnoDB ですが、それ以外のものも要望に応じてサポートしていくとのこと。
MongoDB、memcached などは順次対応していく。現在は使用できない。
この MOGOK のクローズドベータが昨年11月30日に開始しています。
縁あって使用させていただくことになったので、その手順や感想を書いていきたいと思います。
開発環境の確認
私の環境は以下の通りです。
・MacBook
・MacOS 10.6
・Macports Version: 2.0.3
この環境で Ruby をインストールするところから始めます。
Macports で Ruby のインストール
まずは Ruby が入っているかどうかの確認。(なんとなく)
/usr/bin/ruby
ついでにバージョンも
ruby 1.8.7 (2010-01-10 patchlevel 249) [universal-darwin10.0]
これは Mac にもともと入ってる Ruby です。
開発にはこれを使わず、Macports で新たに Ruby をインストールします。
Macports で Ruby を検索します。
ruby @1.8.7-p352 (lang, ruby)
Powerful and clean object-oriented scripting language
ruby19 @1.9.3-p0 (lang, ruby)
Powerful and clean object-oriented scripting language
ruby186 @1.8.6-p420 (lang, ruby)
Powerful and clean object-oriented scripting language
ほかにもずらずらと出てきますが、今回インストールするのは『ruby19』です。
インストールされたか確認します。
コマンドは『ruby1.9』です。
ruby 1.9.3p0 (2011-10-30 revision 33570) [x86_64-darwin10]
このあと RubyGems も必要になりますが、Ruby1.9.2 からは デフォルトで入ってるのでインストールする必要はありません。
コマンドは『gem1.9』です。
1.8.13
続いて Rails をインストールします。
私の環境ではなぜかすでにインストールされていました。
Rails 3.1.3
パスも確認。
/opt/local/bin/rails
ここでインストールされていない方は、以下のようにインストールします。
MOGOK のコマンドラインインターフェイス
MOGOK コマンドラインインターフェイス の gem ファイルをローカル環境にインストールします。
まずは MOGOK のユーザーポータルにあるダウンロードページから最新版の gem ファイル(mogok-x.x.x.gem)をダウンロードします。
保存したディレクトリに移動して、インストールします。
※ダウンロード/LibFiles/gem に保存しました。version は 0.1.9 です。
$ sudo gem1.9 install mogok-0.1.9.gem --local
ERROR: While executing gem ... (Gem::DependencyError)
Unable to resolve dependencies: mogok requires multipart-post (~> 1.1.3)
依存ファイル(multipart-post)がないため、エラーになりました。
multipart-post をインストールします。
再度インストール。
Successfully installed mogok-0.1.9
1 gem installed
Installing ri documentation for mogok-0.1.9...
Installing RDoc documentation for mogok-0.1.9...
インストール完了。
『mogok』コマンドで確認します。
mogok gem version 0.1.9
以上で MOGOK のための Ruby(Ruby on Rails)の開発環境が整いました。
次回は Rails アプリケーションを作成します。